調教テク

    ここでは、細かい調教テクニックについて考えていきます。また、リンやレンなどそれぞれのVocaloidに応じた調教方法も考えていきます。

※ここではVOCALOID2を中心にして調教方法を考えていきますが、それぞれに応じて調教方法である場合は、
(VOCALOID)………VOCALOID(無印)に特徴的な調教方法
(VOCALOID2)……VOCALOID2に特徴的な調教方法
(VOCALOID3)……VOCALOID3に特徴的な調教方法
(VOCALOID名/リンact1等)……それぞれのVOCALOID/リン等に特徴的な調教方法
(VOCALOID名インポートV3/リンact1インポートV3等)……それぞれのVOCALOID/リン等をVOCALOID3にインポートしたもので特徴的な調教方法
と書き表します。

1.母音分割

使用パラメータ 使用ツール 調教のポイント 調教の範囲
音符 分割 音符を2つにして母音を加える 音符ごと
   一つの文字(音符)を二つの音符に分けて母音部分を付け加えます。 

利用法としては、
※音符と音符の間が大きく離れていくとき、つなぎの音として使う。   
※しゃくりの表現をする。   
※発音がはっきりしないときに、 はっきりする場合がある。
・弱い部分が本来の強さに戻る。 
※変な発音が直る場合がある。
・ナ行、ラ行が濁るのを防ぐ。  
1.元の音符を32分音符の長さに短くします。    
2.同じ高さで短くした音符と併せて、元の音符と同じ長さになるように書き加えます。 
3.付け加えて音符に前の音符の母音にする。 
(たとえば;さ→さ・あ/ぎ→ぎ・い のように)
※ー(長音)を書けばいい
分割前のものを聞く(リンact1)vel64固定・ほかのパラメーターはデフォルトのまま

分割したものを聞く(リンact1)vel64固定・ほかのパラメーターはデフォルトのまま


分割したものを聞く(リンact1インポートV3)vel64固定・ほかのパラメーターはデフォルトのまま

 


2.子音+母音分割

使用パラメータ 使用ツール 調教のポイント 調教の範囲
発音記号 分割 子音の発音記号+母音の発音記号 し、す、つ、ず、づ
   「し、す、つ、ず、づ」では、文字(音符)を二つの音符に分けて子音だけの発音記号の音符と母音だけの発音記号にして、発音をはっきりさせます。 
1.母音分割と同じようにして一つの音符を32分音符と残りの長さにします。   
2.後ろの音符にその文字の母音を入れます。
※「し」であれば「し」・「い 」とします。
※し→しい
 す→すう
 つ→つう
 ず→ずう
 づ→づう
3.前の音符をダブルクリックして、キーボードの「Alt」と「↓」キーを同時に押して発音記号が入力できるようにします。   
4.子音の発音記号の後の半角スペースと母音の発音記号を削除して、子音の発音記号だけにします。

「し」「い」(「S i」「i」)→「S」「i」
「す」「う」(「s M」「M」)→「s」「M」
「つ」「う」(「ts M」「M」)→「ts」「M」
「ず」「う」(「dz M」「M」)→「dz」「M」
「づ」「う」(「dz M」「M」)→「dz」「M」
 
 
分割して子音を修正したものを聞く(リンact1)vel64固定・ほかのパラメーターはデフォルトのまま(修正前→修正後)

うさぎおいかのやま
こぶなかのかわ

太字が子音を修正したもの


3.無声化

使用パラメータ 使用ツール 調教のポイント 調教の範囲
音符 分割とDYN DYNで母音部分を削る く、し、す

   「く、し、す」などで母音が耳につくときは、一つの文字(音符)を二つの音符に分けて、発音記号を前の音符は子音にし、後ろの音符は母音にして、母音の音符のDYNを削ります。これで擬似的に子音だけの発音になります。
 

1.音符を32分音符と残りの長さに分け前の音符は、発音記号を子音だけにします。

※しい→「S」「i」
※前項の子音+母音分割を参考のこと 
2.パラメーターのDYNを使って

前の音符→音量を保つために、上に上げてやります。
後ろの音符→ぎりぎり二つ目の母音が聞こえるぐらいにほりさげます。 
無声化したものを聞く(リンact1)vel64固定・DYN調整・ほかのパラメーターはデフォルトのまま(修正前→修正後)

うさぎおいかのやま
 
太字が無声化したもの 


4.無声化VOCALOID3

使用パラメータ 使用ツール 調教のポイント 調教の範囲
音符 発音記号 「_0」(アンダーバーゼロ)を付け加えます。 音符ごと

   VOCALOID3では、発音記号に「_0」(アンダーバーゼロ)を付け加えることで、無声化させることができます。 

1.無声化したい音符をキーボードの「Alt」+「↓」 で発音記号が入力できるようにします。  
2.発音記号に「_0」(アンダーバーゼロ)を付け加えます。
※し「S i」→「S i_0」とします。
無声音されるもの
・母音 →あ [a_0]、い[i_0]、う[M_0]、え[e_0]、お[o_0]
・子音 →ナ行・ン [n_0]、にゃ行・ニ[J_0]、ガ行・ン[N_0]、ギャ行・ギ[N'_0]、ン[N\_0]、マ行・ン[m_0]、ミャ行・ミ・ン[m'_0]、ラ行[4_0]、リャ行・リ[4'_0]
 
3.パラメーターのDYNを後半部分を削ります 
無声化したものを聞く(リンact1インポートV3)vel64固定・DYN調整・ほかのパラメーターはデフォルトのまま

うさぎおいかのやま

太字が無声化したもの

すべての音符を無声化したものを聞く(リンact1インポートV3)vel64固定・ほかのパラメーターはデフォルトのまま
(ささやき声)

  


5.母音同士をつなげる

使用パラメータ 使用ツール 調教のポイント 調教の範囲
音符 発音記号 前の母音 h\ 後ろの母音 母音と母音

   母音と母音が続くとき、つながらないで切れてしまうことがあります。これをつなげていく方法です。 
※あい(ai)、ない(nai)、くうき(kuuki)など

1.前の音符を縮めて、次の音符との間に32分音符ぶんの隙間を空けます。   
2.空いた隙間に32分音符を書き入れます。 
3.キーボードの「Alt」+「↓」でその音符に発音記号が入力できるようにします。   
4.「前の母音 h\ 後ろの母音」を入力します。
※おい→「o」「o h\ i」「i」 
※半角スペースを入れるのを忘れないこと。
母音同士をつなげたものを聞く(リンact1)vel64固定・ほかのパラメーターはデフォルトのまま(修正前→修正後)

うさぎおいしかのやま
 
太字が母音同士をつなげたもの 


6.音を切る

使用パラメータ 使用ツール 調教のポイント 調教の範囲
音符 発音記号「Sil」 音符を加え発音記号を「Sil」にする。 音符と音符の間

   VOCALOIDでは、少々音符と音符の間が開いていてもつなげて発音してしまう場合があります。そこで、つながってる音符の間に音符を加え発音記号を「Sil」にすると、発声が切れます。 

1.前の音符を縮めて、次の音符との間に32分音符ぶんの隙間を空けます。   
2.空いた隙間に32分音符を書き入れます。 
3.キーボードの「Alt」+「↓」でその音符に発音記号が入力できるようにします。   
4. 発音記号「Sil」を入力します。  
音を切ったものを聞く(リンact1)vel64固定・ほかのパラメーターはデフォルトのまま(修正前→修正後)

うさぎおいしかのやま

太字の間が音を切ったもの   
 
 ユキ 発音記号を「Sil」を前に置くと、発音しにくいラ行が発音する場合があります。 


7.しゃくる

使用パラメータ 使用ツール 調教のポイント 調教の範囲
音符 分割 下から上に フレーズのはじめ

   「しゃくり」は、下から上に持ち上げるような歌い方で、VOCALOIDを上手く歌わせるには必須なテクニックです。 

「しゃくり」のつけかた

1.「しゃくり」をつけたい音符を16分音符まで短くします。短くした分だけ音符を書き加え、2つ合わせて元の長さと同じになるようにします。
※16分音符だけでなく、32分音符や8分音符にすることもあります。
※2つだけでなく3つに分ける場合もあります。 
 
2.前の音符はその言葉のままで、後ろの音符は、「ー」(長音)または、その言葉の母音を書き加えます。 
3.前の音符を下に下げます。   

いろいろな「しゃくり

ここで使う歌詞 
しゃくりを聞く(初音ミク)vel64固定・ほかのパラメーターはデフォルトのまま

うさぎおいし

太字がしゃくりをつけた部分 

16分音符を2音下に 
自然な感じでしゃくる。
16分音符を1音下に 
少し揺れる感じ 
 32分音符を2音下に
  短い音符で使いやすい 
 32分音符を2音下に、 32分音符を3音下に
 
きまるとかっこいい
 32分音符を1音上に、16分音符を2音下に
 
  少し悲しそうな雰囲気を出す