カイトの作曲塾

下ごしらえ編

3.歌詞をよく読む

 さあ、これから作曲をしていくんだけど、その前にいろいろと設定しておくことがあるんだよ。料理でいえば、下ごしらえってとこだな。
えー、すぐに作曲するんじゃないの。
あのねえ、きちんと最初に段取りをしておくと、後々楽だし、いいものができるのよ。
 リンは、いいこと言うね。
 さて、一番はじめにやることは、歌詞をよく読むことなんだ。
 歌詞を何度も読み、詩の心や雰囲気、山場などを刻み込みます。
※「ふるさと」をもとにして進めていきます。

 うさぎおいしかのやま
 こぶなつりしかのかわ
 ゆめはいまもめぐりて
 わすれがたきふるさと

 いかにいますちちはは
 つつがなしやともがき
 あめにかぜにつけても
 おもいいずるふるさと

 こころざしをはたして
 いつのひにかかえらん
 やまはあおきふるさと
 みずはきよきふるさと

@長調か短調かを決める

 歌詞からどんな雰囲気の曲かを考え、長調か短調かを決めます。
長調     ドレミファソラシド
 明るい雰囲気   半音   半音
短調        ラシドミファソラ
 落ち着いた雰囲気  半音 半音
しっとりと落ち着いた曲にしたければ短調ね。
明るい雰囲気の時は、長調だ。

Aキー(調)を決める

 ここからは、音を出して確かめながらやることも多くなるから、音階の出せる楽器やキーボードのある人はそれで、ない人は作曲ソフトを使ってやってみてね。
 では、さっそくこの歌詞に合う出だしの1音を弾いてごらん。
私は、「ファ」がいいわね。
 だいたいこの1音によって、曲のキー(調)が決まるんだ。
それぞれの音階に含まれるコード
太字は、主和音(T)の主音になるコードです。
音階 長調(短調はmをつけます/例;Cm)
T U V W X Y Z
FA BEG ADF GCE FDBG ECA DGB
DGB CFA BEG ADF GCEA FDB ECA
ECA DGB CFA BEG ADFB GCE FDB
ファ FDB ECA DGB CFA BEGC ADF GCE
GCE FDB ECA DGB CFAD BEG ADF
ADF GCE FDB ECA DGBE CFA BEG
EG ADF GCE FDB ECAF DGB CFA
「ファ」だったら、FかDかBのキーだね。
 その通り。主和音(T)のコードを見ればいいんだよ。
 つぎに、さっき弾いた音が含まれる主和音のコードの主音(1音)になる音を弾いてみてごらん。このとき、1オクターブ上と1オクターブ下の音も弾いておいてね。
 そしたら、その中で「曲の終わり」にぴったりなのはどれかみつけるんだ。
 最初に弾いたのが「ファ」だったら、Dコードの「レ」とBコードの「シ」も弾くのね。
 この歌は、やっぱり「ファ」で終わるのがぴったりだからFのキー(ヘ長調)で作っていくんだな。
 レン、分かってきたね。歌の終わりは主和音の主音(1音)で終わるんだよ。
 ここでは、音域を考え、どのキーで作るかを決めたんだよ。
■(参照)調と和音とコード

B拍子を決める

 今度は、雰囲気や言葉のリズムを元に、何拍子にするかを決めよう。
■(参照)拍子
二拍子系 2/2・2/4 軽快に走ったり、いきいきとした感じ
三拍子系 3/4 丸みのある軽やかさ、優雅に踊るような感じ
四拍子系 4/4 落ち着いた静けさ、歩く感じ
六拍子系 6/8 ゆったりとしたつややかさ
 なんか、懐かしい感じがするから「3/4拍子」がいいわね。
「うさぎ」 「おいし」  字数も良さそうだよ

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