製作編
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いよいよメロディー作りに入っていくよ。気合いを入れていこう。
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私、がんばるわ。 | ![]() |
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僕もがんばるぞ。 | ![]() |
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最初の2小節を作っていこう。この2小節ずつの単位をモチーフ(動機)というんだ。 最初の音は、そのキー(調)の主和音(Tの和音)の中の音を使うんだよ。 |
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いよいよ始まったわね。ドキドキ。 | ![]() |
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この曲はヘ長調だから、「ファ」か「ラ」か「ド」の音から始めるんだよね。 | ![]() |
・ 主和音(Tの和音)の中の音から始めます。 | ・事前に設定したメロディーのリズムでおいていきます。 ・ なるべく順次進行(同じ音や隣の音)します。 |
・ 跳躍するときは、コード内の音から音へ。 ・小節の始めと終わりの音は、その小節に当てはめたコードの音を使う。 |
へ長調(ファ・ラ・ド) | 例(ファ→ファ→ファ |→ソ→ラ→ソ) | 例(Cコード;ソ→ド→ソ) |
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*動機(モチーフ)とは、曲を構成している最小の曲のまとまりで、同じパターンは、2〜3回までにして変化をつけます。
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2小節のまとまりをモチーフといい、モチーフが2つ集まった4小節で1つのフレーズを作るんだ。前半のモチーフに対して後半のモチーフが答えを返すように作っていくといいよ。 | |
確か、最初のフレーズでは、「続く感じ」の終わり方にするのよね。 | ![]() |
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そうそう、「後半へ続く」。後半が楽しみだな、ってね。 | ![]() |
・ つなぎの音(最初の動機2小節の最後の音と、2番目の動機の最初の音との開き具合)を工夫します。
1度 | 淡々とした語り調 | ![]() |
2度 | 落ち着き、自然さ | ![]() |
3度 | 安定感、落ち着き | ![]() |
4度 | 広がり、優雅さ | ![]() |
5度 | 跳躍感、力強さ | ![]() |
6度 | 柔らかさ、哀愁 | ![]() |
7度 | 鋭さ、不安定 | ![]() |
8度 | スケールの大きさ | ![]() |
・ 前半の動機に対して、答えを返すように。
・ 続く感じで終わります
『半終止』X/へ長調(ドミソ)
『不完全終止』/X⇒Tの3か5音 へ長調(ドミソシ⇒ラかド)
B2フレーズ目を作る/a’
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後半の4小節を作っていくよ。形式でいえば、「a’」だから、前半の4小節を元にして、少し変えてやるようにしてやればいいんだよ。 | |
何だ、簡単そうね。今度は、「落ち着いた感じ」で終わるのよね。 | ![]() |
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第一部完結。だね。 | ![]() |
・ 前半の動機は、aの最初の動機と同じメロディー
※ここでは、リズムパターンは同じで、音の高さは変えています。
・ 落ち着いた感じで終わります。
『完全終止』X⇒Tの主音 へ長調(ドミソシ⇒ファ)
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この歌は、16小節なのでBメロはなくって、すぐにサビにはいるよ。 | |
一番目立つ部分ね。 | ![]() |
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形式でいえば、「b」になるんだよね。 | ![]() |
・ 山場(サビ)です。リズムパターンを変えたり、音の高さを変えたりします。
○メロディーを変える。 前半がゆっくりだったら、激しいリズムに。逆に、早く軽快なリズムだったら、ゆったりとしたスケールの大きなものにする。 ○メロディーラインの流れを変える 前半上昇するラインだったら、高い音から下降するラインにする。上下動の少ないラインに対しては、大きなうねりのあるラインにする。 ○印象的な短いメロディーパターンを繰り返す。 ○音域的に最も最も高い音を使う。 ○一時的な転調をする。 ○ブロックとブロックのつなぎを工夫する。 弾みをつけるようにつなぐ。間をとる。 |
・ 対象の動機(WかX)で始めます。
へ長調…W(シレファ)/X(ドミソ)
・ 続く感じの終わり方
D4フレーズ目を作る/a’又はb’
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いよいよ最後のフレーズだよ。一般的には、a’又はb’にすることが多いんだけど、この歌ではリズムパターンは「a」と同じものを使い、メロディーを「a’」とはさらに変えて「a”」にしているよ。 | |
エンディングの部分ね。終わり方は当然「落ち着いた終わり方」ね。 | ![]() |
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いよいよ曲も完成だなあ。 | ![]() |
・ a’……2フレーズ目と同じ
b’……前半の動機は、bの前半の動機と同じ
・ 二部形式の場合……落ち着いた終わり方
・ 三部形式の場合……続く感じの終わり方
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三部形式の場合は、5・6フレーズ目を作ります。 一般的には、第1、第2フレーズと同型のことが多い。 |
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言葉には、それぞれリズムというものがあるんだ。それを考慮に入れながらメロディーを組み立てていくといいよ。 |
・ 言葉の抑揚は旋律線(メロディーライン)の上で考えます。
・ 言葉のリズムを生かします。
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メロディーができあがったら、全体を聞いてみてぎこちない部分を直して仕上げていこう。 直し方のポイントとしては、 @ 非和声音(和音と関係ない音)をいれます。 A 全く別の音を加えます。 B 元の音と入れ替えるなど
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二番以降は、基本的には一番で作ったものを使えばいいんだよ。 ただし一つだけ注意しておくことがあるよ。それは、文字数。一番と同じ文字数ならばいいけれど、そうとは限らないよね。 ・文字数が多すぎるとき……1つの音符の中に2文字入れていきます。 ・文字数が少ないとき……1つの文字をのばすなどして、1文字で2つの音符を使うようにします。 |
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ついに歌ができたわね。 | ![]() |
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次は、アレンジに挑戦だよ。 | ![]() |
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